「The Stillness of the Wind」はオーストラリアのインディーデベロッパー「Memory of God」が開発を進めるアドベンチャーゲーム。
主人公はすでに人生の終わりを迎えつつある年老いた女性タルマ。
かつて小さな村であったその場所は、都会の利便性を求めて人々は去り、今やタルマが独り暮らす小さな農場だけとなっています。
そんなさびれた荒野の農場で、何があっても自身の生き方を決して変えようとはせず、独り静かにヤギの世話をして暮らすタルマ。
これは本当にゲームなんだろうか?と首をかしげたくなるほど、ヤギと共に暮らすタルマの静かで穏やかでのんびりとした生活の空気感がとても素敵な作品となっています。
プレイヤーはそんなタルマを操作して、ヤギの世話をしたり、その乳からチーズを作ったり、野菜を育てたり、植物に水をやったり、鶏の卵を集めたり、厄介な鳥たちを追い払ったりと、実に様々な作業をこなしてゆきます。
ただ、タルマとしての日々をどのように過ごしてゆくかはプレイヤーに委ねられており、上記のような様々な家事をこなしてゆく他、家の周りの荒野を散策したり、過ぎ去りし日々に想いを馳せたり、砂に模様を描いたりと、思いの外やれることは多いようです。
詳細なゲーム内容については現時点では明確には分かりませんが、上記のようなところからすると、方向性としては「Stardew Valley」のような農場経営シム(のコンパクト版)になるのかもしれません。
とはいえ、個人的に気になるのは、やはりゲーム性の部分よりも、作品の根幹をなす「生と死を見つめる静謐なゲーム」というテーマの方。
見る限りでは、どちらかと言うとストーリー性の薄そうな作品ではありますが、やがて人生の終わりを迎えるタルマの行く末を一体どの世に描いてゆくのか、その点がとても楽しみでもあり、注目していきたい点でもありますね。
対応プラットフォームはPC(Steam)となっています。
リリース予定については、現在Steamのストアページでは「ヤギたちの準備が整い次第…」と洒落た表記になっていますが、一応は2018年内リリース予定とはなっているもようです。